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フレスコバルディ「トッカータ集第1巻 序文」日本語訳

大岩 みどり 「ジローラモ・フレスコバルディの’la maniera di sonare’―《トッカータ集第1巻》(1615)の序文『読者へ』をめぐって―」日本オルガン研究会『オルガン研究』通号37 (2009): 35-47.

1.この演奏スタイルにおいては、一定の拍に従って演奏すべきではありません。最近のマドリガーレが、そのアッフェットやことばの意味に従って、あるときはゆっくり、あるときは速く、またある時は空中で静止するような拍のとり方で演奏され、そのような演奏法によって、演奏が容易になるのと同じです。


2. 私はこれらのトッカータが、変化に富んだパッセージと表情豊かな音型で満たされているだけではなく、演奏者が最後まで弾くことを強いられず自分の趣味に適う箇所で終止できるように、それぞれのセクションを分離して演奏できるように配慮しました。


3. トッカータの出だしはゆっくり、アルペッジョにしてください。そしてタイで繋がれた音や不協和音は、曲の途中においても同様に、(タイをつけないで)一緒に打鍵してください。それは楽器(の響き)を空虚にしないためです。そして演奏者は随意に打鍵を反復してください。


4. トリッロ、また跳躍や順次進行のパッサッジョの最後の音は、たとえ8分音符や16分音符、また後続する音と異なる音価の音であっても、そこで止まってください。なぜなら、その停止によって一つのパッサッジョと他のパッサッジョが混ざり合ってしまうことを防ぐことができるからです。


5. カデンツは、たとえ速く書かれていても、充分に音を保つべきです。そしてパッサッジョの終わりやカデンツに近づくにつれ、テンポをだんだんに遅くしてください。各セクションを分離して(その箇所で)終止できるのは、両手の二分音符の協和音があるときだけです。


6. 右手または左手にトリルがあり、同時にもう一方の手にパッサッジョがあるとき、(両手の)一つずつの音を合わせてはいけません。そうではなく、トリルは速く、パッサッジョは音を保ってややゆっくり表情豊かに演奏してください。そうしないと、混乱してしまいます。


7. 両手の一方が8分音符でもう一方が16分音符の部分は、速く弾き過ぎないように。そして16分音符は、幾分、付点を付けて演奏してください。その付点は最初ではなく2番目に付けます。つまり、一つおきに付点をつけることになります。


8. 両手の16分音符のパッセージの前の音符は、たとえそれが黒い音符であっても、そこで止まるべきです。そして、手の技巧をより目立たせるために、決然とパッサッジョを演奏してください。

  
9. パルティータにおいては、パッサッジョと装飾的な音型があるパルテはゆるやかなテンポを取るのが良いでしょう。これはトッカータでも同様です。パッサッジョがないパルテは幾分アレグロで拍節的に、演奏者の良い趣味とテンポのコントロール(について)の鋭い判断力に従って、演奏してください。テンポのコントロールの中に、この演奏法とスタイルの精神の完全さが存在するのです。


10.パッサカリアは、弾く人の好みに応じて、分離して演奏できます。(ただしその場合は)一つの部分と別の部分のテンポを合わせる必要があります。それはシャコンヌも同様です。
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